令和8年度 非常通信伝達訓練

JARL渡島檜山支部は令和8年7月5日(日)に非常通信伝達訓練を実施しました。
基地局は、函館山のふもとにある函館市公民館に設置し、JH8NNW中澤さん、JK8TYW西川さん、JM8VQM尾形さん、そして支部長のJH8CBH佐々木で担当しました。西川さんが基地局JH8ZRLを担当し通信業務を行いました。尾形さん、中澤さんは、得られた情報を整理して、地図上に貼り付けていきました。実際場面としては、得られた情報を災害対策本部に伝えるという仕事になります。
 今年の訓練には12局が参加し、自宅、避難所、そのほかの場所で、訓練情報を送りました。西川さんは、医療従事者という立場もあり、ケガや発熱などに対して、アドバイスを一言加えるなど、配慮のある通信を行うことができました。西川さんは、「情報を正確に受信することがとても難しかったが、私にとってもいい訓練になりました」と答えてくれました。
集合写真は、左からJK8TYW JH8CBH JH8NNW JM8VQM

午後からの報告会は、北海道防災士会道南ブロックの吉野さん、増川さん、松平さんを迎え、吉野さんに「災害時の避難と通信」という演題で講演をいただきました。吉野さん自身、津波で水につかる経験、災害時に孤立してしまった経験などをお持ちで、その話にはとても説得力がありました。また、通信分野においても、災害時においてはアマチュア無線の有効性もとても高いという話もされました。
 今後渡島檜山支部としても防災関係で、道南ブロックとも連携を図り、防災におけるアマチュア無線の社会貢献について、啓発していきたいと思います。
 集合写真は、後列左から JM8VQM JG8JPG JA8VKV JM8OTS 吉野さん JA8KQL JM8UUY 前列左からJH8NNW JH8CBH 増川さん JK8TYW

 訓練に参加された皆様ありがとうございました。災害はいつ発生するかわかりません。どうぞ、「自分にはアマチュア無線がある」という気持ちを持ち、各自ができることで、貢献していただければと思います。

1 目的
(1)非常通信伝達訓練
①非常通信訓練を通して、会員のアマチュア無線の社会貢献について、意識を高めていく。
②会員が、非常事態に対する無線機器類の整備をすると共に、奉仕する体勢を整えていく。
③非常時を含むアマチュア無線の存在価値を広く、地域や市民に知らしめていく機会とする。
④アマチュア無線による情報の収集状況を、関係する自治体の方にも視察いただき、協力体制を確立する。
⑤アマチュア無線の非常通信の意義について、PRする機会とする。

2 日時及び日程 令和8年7月5日(日)
(1)非常通信訓練  10:00~11:00頃 
主に145MHz FM(予備として430レピータ)
    アンテナ設営開始午前9時
(2)非常通信の報告会 13:00~14:00 サンリフレ
     
3 組織
  非常通信ボランティア(R8年5月現在35名)及び支部会員

4 非常通信訓練 10:00 基地局以外は自宅若しくは近くの避難所
(1)目的
①非常通信訓練を通して、会員のアマチュア無線の社会貢献について、意識を高めていく。
②会員が、非常事態に対する無線機器類の整備をすると共に、奉仕する体勢を整えていく。
③非常時を含むアマチュア無線の存在価値を広く、地域や市民に知らしめていく機会とする。
④アマチュア無線による情報の収集状況を,近隣の市町(函館市、北斗市、七飯町)の災害対策担当の方に参観いただき、アマチュア無線の社会貢献を知ってもらう機会とする。

(2) 想定する状況
 午前6時に函館平野西緑断層帯を震源とするM7.5最大震度6強の地震が発生。函館市を中心とする渡島地方全域において停電、断水等のライフラインが使えなくなり、優先電話の使用が著しく困難である。函館市総務部災害対策課よりJARL渡島檜山支部に対し「災害時のアマチュア無線を利用した非常通信の協力約束」に基づく協力依頼が届いた。渡島檜山支部は、10時00分をもって非常通信拠点本部(災害対策本部)に人員を派遣した。また、非常通信ボランティアには、可能な範囲で、避難所へ出向いてもらい、基地局へ情報を送ってもらうようお願いをした。
 被害に遭った人々は、早朝より、近くの避難所に集まって来た。その当日の食料や水は、何とか備蓄で補えているものの、通信が確保できないことから、その実態をつかめておらず、食料や水、衣類、毛布などの物資をどのような配分するのが良いか、悩んでいるところである。

(3)通信内容
基地局:「クンレン、クンレン、クンレン、こちらは、JH8ZRLです。どうぞ。」
ボランティア局:「こちらは、JA8○○○/8」
基地局:「クンレン クンレン クンレン J〇8○○○/8 こちらはJH8ZRL。了解度5です。そちらの避難所情報を送って下さい。どうぞ。」
ボランティア局:「クンレン クンレン クンレン JH8ZRL こちらは JA8○○○/8 函館市銭亀町 銭亀町自治会館移動です。了解度5、避難所の様子であるが、現在当会館には、男性8名女性7名計15名が避難しております。子どもはいません。怪我や支援の状況であるが、うち老人の男性が左足をガラスで切り出欠しておりましたが、現在までに応急処置を済ませております。必要物資であるが、ポータブルのストーブはあるものの、灯油がありません。灯油の配給を急ぎます。以上報告します。JH8ZRL こちらはJA8○○○/8 どうぞ。」
基地局:「クンレン クンレン クンレン JA8○○○/8 こちらはJH8ZRL オペレータ○○。○○さん、銭亀町自治会館の情報、男性○名、女性○名、子どもなし、応急手当完了。灯油の件、全て了解いたしました。引き続き、聴取体制を取り、情報収集に努めて下さい。JA8○○○/8 こちらはJH8ZRL さようなら」
ボランティア局「「クンレン クンレン クンレン JH8ZRL こちらは JA8○○○/8。了解しました。引き続き情報収集に努めます。JH8ZRL こちらは JA8○○○/8 さようなら。」
※通信内容については、各ボランティア局に送った想定被害状況、もしくは、ご自身で考えた状況を送る。

5 報告会 13:00 サンリフレ
(1)目的
①非常通信伝達訓練の報告を行い、次年度、また、災害発生時により迅速に情報を伝えることができるようにする。
②非常通信ボランティアとしての士気を高める機会とする。
(2)内容 
①非常通信に係る講話 30分程度 「非常時の避難と通信」 北海道防災士会道南ブロック 吉野 正勝様
②本日の非常通信伝達訓練に係る報告交流30分程度

JARL 一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
Copyright © The Japan Amateur Radio League